考古用語辞典 A-Words

時代別順

旧石器時代
新石器時代
神話時代
殷・周時代
春秋戦国
秦・漢・三国
晋・南北朝
隋・唐・五代
宋・遼・金・元
明・清

分野別順

基本用語
青銅器
陶磁器
金銀・玉器
石器・ガラス
彫刻・書画
絹・衣類
建造物・遺跡・墓
歴史名城
歴史人物
研究機関
研究者
面白テーマ

武官俑 2010年3月20日更新

武官俑

【和:ぶかんよう
【中:Wu guan yong
隋・唐・五代|陶磁器|>武官俑

黄釉、金箔、加彩
高72
1972年、陝西省礼泉県鄭仁泰墓山土
唐時代・7世紀
Yellow Glazed Pottery Military Official
武官俑と文官俑は、鄭仁泰の墓から発見された一対の俑である。鄭仁泰は、唐王朝を建国した高祖(李淵)をはじめ、第2代太宗(李世民)、第3代高宗(李治)という3代にわたって唐王朝に仕え、多大な功績を残した唐時代初期の重臣の1人で、死後の麟徳元年(664)に太宗の陵墓である昭陵に陪葬された。この一対の俑は、穏やかな表情をしてたたずむ文官と、わずかに腰をひねって両手に何かをもって立つ武官というように、文武の対比をあざやかに示す。型によって成形した後、黄色の釉薬を施したうえに、彩色と金箔によって仕上げを施すという、当時最新の技法が用いられている。
 鄭仁泰墓からは、ほとんど同形同大のもう一対の文官・武官の俑(陝西歴史博物館蔵)が発見され、さらに、同じく昭陵に陪葬された張士貴の墓(顕慶2年〈657〉)からもほぼ同形同人の一対の作例(陝西歴史博物館蔵)がみつかっており、この種の俑の制作法を考えるうえで、たいへん興味深い。出所:『悠久の美-中国国家博物館名品展』
関連用語:

Copyright 2006 abc0120 All rights reserved.