「生誕130年 松岡譲」にいがた文化の記憶館

「生誕130年 松岡譲」にいがた文化の記憶館

名称:「生誕130年 松岡譲」にいがた文化の記憶館
会期:2021/07/27[火]~ 2021/11/3[水・祝]
休館日:月曜日(ただし8月9日、9月20日は開館)、
  8月10日[火]、9月21日[火]
開館時間:午前10時00分 〜 午後6時
  (ただし、観覧券の販売は午後5時30分まで)
会場:にいがた文化の記憶館
観覧料:一般 500円(400円)
  学生〔高校生以上〕300円(240円)
  中学生以下無料 ※( )は団体20名以上
主催:にいがた文化の記憶館、新潟県、公益財団法人新潟県文化振興財団、新潟日報社
共催:新潟日報美術振興財団、BSN新潟放送、NST新潟総合テレビ
協力企業:田村紙商事株式会社
展示協力:半藤末利子氏、本覚寺、新宿区立漱石山房記念館、長岡市立中央図書館、長岡ペンクラブ
住所:〒950-0088 新潟県新潟市中央区万代3-1-1 新潟日報メディアシップ5階
TEL:025-250-7171
URL:にいがた文化の記憶館

新潟県文化祭2021

「生誕130年 松岡譲」にいがた文化の記憶館
「生誕130年 松岡譲」にいがた文化の記憶館

 小説家・松岡譲(1891-1969年)は、新潟県古志郡石坂村(現長岡市)、真宗大谷派の本覺寺の後継ぎとして生まれました。長岡中学校(現長岡高校)では詩人・堀口大學と同級でした。寺の後継を拒否して上京、進学先の東京帝国大学哲学科で芥川龍之介や久米正雄らと交流し、彼らの手引きで漱石山房を訪ねて夏目漱石の門人となり、漱石から「越後の哲学者」と呼ばれました。松岡は芥川、久米、成瀬正一、菊池寛らと共に漱石を第一の読者とするための同人雑誌、第四次『新思潮』を創刊します。卒業後、漱石の長女・筆子と結婚しましたが、筆子に恋していた久米が小説『破船』で友情を裏切った人物として松岡を描いたため、文壇をはじめ世間から孤立、しばらく沈黙します。失意の松岡を立ち直らせたのが、長編小説『法城を護る人々』の大ヒットでした。寺院の跡取りとして生まれた松岡の父親との葛藤から始まり、俗化した寺院生活への痛烈な批判、真実の信仰とは何かを問うことにより、当時の宗教界の腐敗へ厳しいまなざしを向けた半自伝的小説でした。この問題作を世に出したのは、同郷の出版人・長谷川巳之吉の「第一書房」でした。『法城を護る人々』はベストセラーとなり、佐渡出身の哲学者・土田杏村に「明治大正が持った最大の宗教文芸」と絶賛されました。松岡の著書はほかに『憂鬱な愛人』、『敦煌物語』があります。また、生涯にわたって師であり岳父でもある漱石の研究に力を注ぎ、『漱石先生』、『漱石の漢詩』などの著作も残しました。
 本展では、松岡譲の著書や原稿などの資料を展示します。また、度々個展を開き新潟県書道協会創立時に顧問を務めるなど、その分野でも多才ぶりを発揮した書画作品も紹介します。

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