映画公開50周年記念「書を捨てよ町へ出よう」三沢市寺山修司記念館

映画公開50周年記念「書を捨てよ町へ出よう」三沢市寺山修司記念館

名称:映画公開50周年記念「書を捨てよ町へ出よう」三沢市寺山修司記念館
会期:2021年10月30日(土)〜2022年5月29日(日)
開館時間:9:00〜17:00(入館は16:30まで)
料金:
  一般個人 550円
  一般団体 440円(20名以上)  
  高大生 110円  
  小中学生 60円 ※土曜日は中学生以下無料
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日休館)・年末年始(12/29〜1/3)
〒033-0022青森県三沢市三沢淋代平116-2955
TEL:0176-59-3434
URL:三沢市寺山修司記念館

寺山の代表作の一つ、映画「書を捨てよ町へ出よう」が公開されたのが1971年4月24日。今年で50年の節目である。撮影当時、22歳の青年だった「エイメイ」も古希を越えた。
寺山が遺した数々の惹句の中でも、最も人口に膾炙(かいしゃ)した「書を捨てよ町へ出よう」。
この言葉をタイトルにもつ寺山作品は3つある。1967年の評論集、翌年に舞台版初演、さらに翌年、1969年には約2ヶ月のロングラン公演が行われる。初期天井棧敷の転換点とも言えるこの作品は、時代性を色濃く反映し、そのエネルギーを取り込みながら膨張し続け、やがて、1971年の長編映画へと昇華していく。
もともとこの一節は、仏の作家、アンドレ・ジイドの『地の糧』(1897年)の序詞「ナタナエル」から引用されたものである。寺山はジイドの作品に10代後半〜20代前半の間に出会ったと思われ、「雑萃」と名付けたアイディアノートにジイドの言葉を多数書き写している。そして、寺山の愛蔵書だった堀口大学訳『地の糧』(角川文庫1953年)は、現在は投函に収められている。
本展では、流れゆく時代感情を正確に切り取った「書を捨てよ町へ出よう」が象徴する寺山の表現哲学を、同名の評論集・舞台・映画それぞれの作品を追うことで明らかにしていきたい。
また、現代において一人歩きしている「書を捨てよ町へ出よう」というフレーズは、今なお若者を先導する旗印として使われる一方、寺山がこの言葉に託した真意が理解されているとは言い難い。しかし、寺山自身はたとえそれが誤読であっても、受け手がどのように作品を解釈し、考え行動するか、その作用を面白がっていた。寺山が仕掛けた現象としての「書を捨てよ町へ出よう」がこれまでどのように社会で受容され、伝播してきたか。その全体像に迫る。

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