まなびあテラス開館5周年記念「東根アートプロジェクト 野村佐紀子 ノクターン」東根市美術館

まなびあテラス開館5周年記念「東根アートプロジェクト 野村佐紀子 ノクターン」東根市美術館

名称:まなびあテラス開館5周年記念「東根アートプロジェクト 野村佐紀子 ノクターン」東根市美術館
会期:2021年12月4日(土)~2022年1月30日(日)
開館時間 : 10時~18時(12/4、11、18、25、1/8の土曜日は20時まで)
休館日:2021年12月13日(月)・27日(月)・29日(水)~2022年1月3日(月)・11日(火)・24日(月)
会場 : 東根市公益文化施設 まなびあテラス 市民ギャラリー・特別展示室
入場料 : 一般500円(フリーパス制 高校生以下無料)※障がい者手帳をお持ちの方とその付添者1名無料
主催:まなびあテラス
共催:NHKエンタープライズ
協力:東根市と東根市民のみなさん、halken LLP、Akio Nagasawa Gallery/Publishing、東北芸術工科大学
企画・プロデュース:喜田真吾(まなびあテラス総合プロデューサー)
企画協力・アートディレクション:三浦晴子+アイハラケンジ(halken LLP)
アートディレクション・出版:長澤章生(Akio Nagasawa Gallery/Publishing)
住所:〒999-3730山形県東根市中央南一丁目7-3(まなびあテラス内)
TEL:0237-53-0229
URL:東根市美術館

《夜間飛行》(2008)
《夜間飛行》(2008)

写真家・野村佐紀子の研ぎ澄まされた感性のファインダーに、このまちはどう写し出されるのだろうか…。山形県東根市は、日本一の生産量を誇るさくらんぼをはじめ、四季を彩る果樹園、豊かな田園に囲まれている。一方で、空港、新幹線駅、高速道路を有し、工業団地には世界的な先進企業が集積。転入者数、出生率も高く、中心部にはナショナルブランドが建ち並び、誰の眼にも一見して住みやすく幸せなまちの様相を呈している。野村は2年にわたり、このまちを見つめ、撮影し続けてきた。乗用車の助手席で車窓に流れるさまざまな心象風景を拾い集めるように、静かに目を閉じ闇に浮かび上がる実像に心眼のシャッターを切るように…。そこで写し出されたものは、若き生命に満ちたエデンの果実、カタルシスの空を横切る鳥たちの影、生と死の陰影が交差するカーテンの小部屋、降り積もる静寂がすべてを覆う真っ白な雪原…。すべてが東根でありながら、野村佐紀子の新しい世界として写し出されている。それは幸せなまちの表層ではなく、その光に表裏一体として寄り添う闇のようにも見える。だが、私たちは、そのずっと奥に、愛のように本源的で多様な光を探すだろう。どんな闇のなかにあっても、ひとは心奥に微かな光を想うことができる。野村の写真は、夜の闇に明日を想う「ノクターン」のように、私たちの心に優しく響いてくる。本展では、野村が世界的な評価を受け、国内外で発表した作品シリーズ、まちの情景と人の情感が共鳴する《HIGASHINE》、そして、すべての撮影が東根市内で行われた《ノクターン》の3つの展示で構成され、野村佐紀子作品のこれまでにない新たな世界を奏でていく…。

《春の運命》(2020)
《春の運命》(2020)
《HIGASHINE》(2021)
《HIGASHINE》(2021)
《ノクターン》(2021)
《ノクターン》(2021)
野村佐紀子(のむら・さきこ)
野村佐紀子(のむら・さきこ)

野村佐紀子(のむら・さきこ)
1967年山口県下関市生まれ。1990年九州産業大学芸術学部写真学科卒業。1991年より荒木経惟に師事。1993年より国内外写真展、写真集多数。おもな写真集に、『裸ノ時間』(平凡社)、『闇の音』(山口県立美術館)、『夜間飛行』(リトルモア)、『黒闇』(Akio Nagasawa Publishing)、『TAMANO』(Libro Arte)、『雁』(BCC Co., Ltd.)、『Another Black Darkness』(Akio Nagasawa Publishing)、『Ango/Sakiko』(bookshop M Co.,Ltd.)、『愛について』(ASAMI OKADA PUBLISHING)、『GO WEST』(Libro Arte)、『春の運命』(Akio Nagasawa Publishing)などがある。webサイトhttp://sakikonomura.com/

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