「明日への祈り展ラリックと戦禍の時代」箱根ラリック美術館

「明日への祈り展ラリックと戦禍の時代」箱根ラリック美術館

名称:「明日への祈り展ラリックと戦禍の時代」箱根ラリック美術館
会期:2022年3月19日(土)〜2022年11月27日(日)
会場:箱根ラリック美術館
時間:9:00〜16:00 (最終入場時間 15:30)
観覧料:大人 1,500円
  大・高生・シニア(65歳以上)1,300円
  中学生・小学生 800円
住所:〒250-0631神奈川県足柄下郡箱根町仙石原186-1
TEL:0460-84-2255
URL:箱根ラリック美術館

ランプ「キリスト」1930年
ランプ「キリスト」1930年

ルネ・ラリック(1860-1945)が生きた20世紀は、世界が大きく揺れ動いた時代でした。1914年に人類史上初の世界大戦が、1939年に第二次世界大戦が勃発し、多くの命が奪われました。戦争はラリックの創作活動にも大きな影響を及ぼします。
第一次世界大戦時、閉鎖に追い込まれた工場では、実験用ガラス器具や衛生用ガラス製品の制作を要求され、作品をつくることは叶いませんでした。そのような中、ラリックは国会などの要望により、兵士や戦争孤児、そして当時流行していた感染症・結核を患った人びとの生活向上のため、チャリティーイベント用のブローチやメダルを制作し、その売り上げが困窮者へ寄付されました。
これらの作品は、決して煌びやかではないものの、芸術で人びとの心を豊かにしたいというラリックの願いがこめられています。そして第一次世界大戦終結後、ラリックは悲しみを鎮めるかのように、ガラスを使用し、教会など祈りの場の内装を手がけました。
本展では、フランスの苦難の歴史と、戦争で傷ついた人びとのためラリックにより作られたチャリティー用の作品などを、“祈り”をテーマに紹介します。新型コロナウイルスが猛威をふるうなか、21世紀を生きる私たちもまた、何かに祈り、明日に希望を見出し、今を生き抜こうとしています。どんな時も人びとの心にそっと寄り添ったラリックの作品をご鑑賞ください。

脚付杯「パリ市」1907-1912年
脚付杯「パリ市」1907-1912年
ブローチ「兵隊さんの日」1915年
ブローチ「兵隊さんの日」1915年
ブローチ「雄鶏」1912年
ブローチ「雄鶏」1912年
鉢「天使」1930年
鉢「天使」1930年
ブローチ「二人の女性の半身像」1898-1900年頃
ブローチ「二人の女性の半身像」1898-1900年頃

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「モダニストの『蝶』 詩人・安西冬衛と好太郎」mima 北海道立三岸好太郎美術館
  2. 「土が開いた現代 革新するやきもの」和歌山県立近代美術館
  3. 「キース・へリング展 アートをストリートへ」兵庫県立美術館
ページ上部へ戻る