「竹谷 出 作品展 「かそけきもの」 アルビュメン・カリタイプ・サイアノタイプ・カーボンプリント」日本カメラ博物館

「竹谷 出 作品展 「かそけきもの」 アルビュメン・カリタイプ・サイアノタイプ・カーボンプリント」日本カメラ博物館

名称:「竹谷 出 作品展 「かそけきもの」 アルビュメン・カリタイプ・サイアノタイプ・カーボンプリント」日本カメラ博物館
開催期間:2022年3月1日(火)~3月27日(日)
展示点数:55点
図録販売:今回展示される作品を収めた図録を制作し、フォトサロン受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。
開館時間:10:00~17:00
休館日:毎週月曜日(祝・祭日の場合は開館)
入館料:無料
住所:〒102-0082東京都千代田区一番町25 JCII一番町ビルB1F
TEL:03-3263-7110
URL:日本カメラ博物館

 JCIIフォトサロンでは、来る2022年3月1日(火)から3月27日(日)まで、竹谷出作品展「かそけきもの アルビュメン・カリタイプ・サイアノタイプ・カーボンプリント」を開催します。
 竹谷出氏は、日本各地を旅しながら写真を撮る傍ら、被写体にふさわしい存在感、物質感のあるプリントを求め、古典写真技法による作品を制作している写真家です。本展では、アルビュメン、カリタイプ、サイアノタイプ、カーボンプリントという4つの古典写真印画法を用いた作品55点を展示いたします。
 苔玉仕立てで自ら育てる山野草を題材にした「日本の植物」(アルビュメン※1)、抽象的なイメージが連続する「影泥棒」(カリタイプ※2)、愛猫のさまざまな仕種を写した「アン♀」(サイアノタイプ※3)、硬質な壁に残る気配をとらえた「よみびとしらず」(カーボンプリント※4)。それぞれの手法により完成した作品は独特の質感をもち、作品の世界を奥深く表現しています。薬品濃度、塗布方法、紙質の違い、気温、湿度、季節、紫外線量など不確定な要素によって仕上がりが大きく変わる古典写真印画法を独学で習得し、テーマ毎に異なるプロセスによって納得いくまで突きつめた作品ばかりです。
※1アルビュメン(鶏卵紙)…幅広い諧調と描写力に優れセピア調の色味が特徴。フランスのルイ・デジレ・ブランカールエヴラールが1850年に発明し、19世紀の終わりまで、印画紙として最も広く使われた。
※2カリタイプ…イギリスのニコルによって1889年に発明された。カリ(kalli)とは、ギリシャ語でbeautifulの意味。現像液の違いで様々な色調のプリントが作成できる。
※3サイアノタイプ…ジョン・ハーシェルによって1842年に発明された。青写真とも呼ばれ、鉄塩の化学反応を利用し光の明暗が青色の濃淡として写る。紙以外に布や木材などにも焼き付けられるため、広く使用された。
※4カーボンプリント…1855年にフランスのアルフォンス・ポワトヴァンが生み出した技法。1870年代から2 0世紀初めにかけて広く用いられ、カーボン・ブラック以外の顔料を使えば、モノクロームではあるが、さまざまな色合いに仕上げることができる。

竹谷 出(たけや いずる)
1967年、広島県呉市生まれ。ラサール高校(鹿児島県)卒業後、1989年にアフリカ12ヶ国を放浪したことをきっかけに写真を志す。1992年、東京写真専門学校(現・東京ビジュアルアーツ)夜間部卒業。商業写真に携わる傍ら、中国や韓国、日本各地への撮影旅行を重ねて、写真展を多数開催。1994年にオペル・マザーアースフォトアワードグランプリ受賞。1997、1999、2000、2002年に清里フォトアートミュージアムの「ヤング・ポートフォリオ」に収蔵。
写真集は、『にほんのかけら Wandering in Japan』(冬青社、2017年)、『影泥棒 Shadow Thief 99 Profiles』(冬青社、2020年)。
写真展は、「路過的人 [LuGuoDiRen 中国編]」(銀座 ニコンサロン、1996年)、「影泥棒 Shadow Thief 99 Profiles」(銀座 NICHE GALLERY、2020年)、「陰(ほと)の中 にほんのかけらⅥ」(中野 ギャラリー冬青、2020年)ほか多数。

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