「生誕120年 映画監督 山本嘉次郎」国立映画アーカイブ

「生誕120年 映画監督 山本嘉次郎」国立映画アーカイブ

名称:「生誕120年 映画監督 山本嘉次郎」国立映画アーカイブ
会期:2022年8月2日(火)-8月28日(日)
   本特集の休映日:月曜日および8月5日(金)-6日(土)
会場:小ホール(地下1階)
定員:151名(各回入替制・全席指定席)
住所:〒104-0031 東京都中央区京橋3-7-6
TEL: 050-5541-8600(ハローダイヤル)
URL:国立映画アーカイブ

「生誕120年 映画監督 山本嘉次郎」国立映画アーカイブ
「生誕120年 映画監督 山本嘉次郎」国立映画アーカイブ

 山本嘉次郎(1902-1974)は、1924年の監督デビュー後、シナリオ作家として頭角を現した日活太秦を経て、1934年にP.C.L.へ移籍し、エノケンの音楽喜劇映画や文芸映画路線の先駆けとなった『坊つちやん』(1935)などを演出して、同社の屋台骨を支える監督の一人として活躍の場を広げます。1937年にP.C.L.が東宝に吸収合併された後も、長谷川一夫の入社第1作となる時代劇『藤十郎の戀』(1938)、セミ・ドキュメンタリータッチで描かれる『綴方教室』(1938)や『馬』(1941)、特撮を活かした戦争映画『ハワイマレー沖海戰』(1942)などで、ジャンル映画の新たな可能性を切り拓きました。また、戦後の第2次東宝争議後に組合が自主製作した『明日を創る人々』(1946)以降も、一時東宝を離れて独立プロ「映画藝術協会」の設立に参加し、『風の子』(1949)や『春の戯れ』(1949)などで自由な映画作りを主導しました。1951年には『ホープさん サラリーマン虎の巻』で東宝復帰をはたし、第一線を退く1966年まで、ユーモアと詩情をたたえた作風で、生涯に90本以上の映画を世に送り出しました。後に監督として盛名をはせた黒澤明や谷口千吉ら後進を育て、不世出のスター・三船敏郎を見出したことも忘れてはならないでしょう。
 本特集では、日本映画の黄金期を支えた映画監督・山本嘉次郎の生誕120年という節目の年に、現存が確認されている『青春醉虎傳』(1934) 以降の代表作(21プログラム・21作品)を厳選して上映することで、その偉大な業績を振り返ります。皆様のご来場を心よりお待ちしております。

「生誕120年 映画監督 山本嘉次郎」国立映画アーカイブ
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