杉浦邦恵展 「Woman Labor」日本橋三越本店

Home Sweet Home_B 2006 35.5 x 27.8 cm 発色現像方式印画 unique

名称:杉浦邦恵展 「Woman Labor」日本橋三越本店
会期:2022年10月26日(水) ~ 2022年11月7日(月)
会場:本館6階美術 コンテンポラリーギャラリー 最終日午後5時終了
住所:〒103-8001 東京都中央区日本橋室町1-4-1
TEL: 03-3241-3311
URL: 日本橋三越本店

Sit  2007  35.5 x 27.8 cm  発色現像方式印画  unique
Sit 2007 35.5 x 27.8 cm 発色現像方式印画 unique

三越コンテンポラリーギャラリーでは初となる、杉浦邦恵氏の個展「Woman Labor 」を開催いたします。杉浦氏は1963年 20歳で単身アメリカへ渡りシカゴ・アート・インスティテュート写真と出会い、1967年ニューヨークに拠点を移し50年以上の創作キャリアを築きながら第一線で活躍してきました。活動当初から一貫して商業広告的な写真ではなく芸術作品としての写真にこだわり、写真にしかできない先進的な試みを実践し続けています。これまでの手法は多岐にわたり、魚眼レンズで像の歪みを取り込んだ作品や、画像を多重露光したモンタージュ、カンヴァスに写真のイメージを写した絵画と写真を混ぜあわせた表現、フォトグラムやインスタレーション、人物ポートレートなど、現在まで様々に変化し独自の写真表現を確立しています。
杉浦氏の好奇心に満ちた独創的で先駆的な表現は、アートの文脈や因習にとらわれない純粋さを持ち、国内外で高く評価されています。
今展では未発表のカラー写真を展覧します。ぜひ会場でごらんください。
三越コンテンポラリーギャラリー

Irises Stacks Pink Red  2005  51 x 40.7 cm  発色現像方式印画  unique
Irises Stacks Pink Red 2005 51 x 40.7 cm 発色現像方式印画 unique

マンハッタンでリサイクルの店や蚤の市を彷徨くのは楽しかったし、世界中からの歴史が分かりやすく詰まってたし、私も惹かれた刺繍やかぎ針編みやキルトなどがあつまってきていた。
貸カラーラボの真っ暗な暗室で、手探りで写真紙の上に、それらの小物を並べて出てきたカラー写真です。
Labor は労働、仕事という意味と共に、お産を意味するそうだ。人類が続く為に女性が貢献する‟最も重要な仕事とみなされる”という事であろうが、女性の能力や自由を縛り付ける口実にもされ続けたようだ。
アーテイストも女性には長く閉ざされた領域であったようだ。
20世紀の最も進歩的なドイツのバウハウスでさえ、伝統的なアートの役割に従い女生徒には絵画や彫刻でなく織物や陶器しか専攻できなかったという。
1960年頃から女性にもほとんどの仕事が開かれ、賃金、昇進などの問題はあるが社会はどんどん動いている。最近は美術学校も女生徒が俄然多いし、沢山の女性作家も出てきている。
いつ、どこでされたかわからず趣味や内職で作ったであろうと思われるが、名もない多くの女性たちの作品を、この展示でWoman Labor seriesとして紹介したいとおもいます。
杉浦邦恵

Home Sweet Home_B 2006 35.5 x 27.8 cm 発色現像方式印画 unique
Home Sweet Home_B 2006 35.5 x 27.8 cm 発色現像方式印画 unique

杉浦邦恵/Kunié SUGIURA
1942 名古屋市生まれ
1967 School of The Art Institute of Chicago 卒業、BFA
現在ニューヨークを拠点に活動
主な個展
2018-「杉浦邦恵 うつくしい実験/ニューヨークとの 50 年」東京都写真美術館 (東京)
2014-「You are always on my mind / you are always in my heart; 写真-絵画とフォトコラージュ1976-1981」Taka Ishii Gallery (東京)
2012-「Photographic Works from the 1970s and Now」Leslie Tonkonow Artworks + Projects (ニ ューヨーク)
※個展; 2015, 2007, 2003, 2002.
2008-「Time Emit」Visual Arts Center of New Jersey, Summit (ニュージャージー) (curated by Charles Steinback) 2004- Zeit-Foto (東京) ※個展; 2002, 1998, 1995, 1993, 1989, 1979.
2000-「Dark Matters / light affairs 」Sandra and David Bakalar Gallery, Massachusetts College of Ar t(ボストン)
1999- Galleria Civica (モデナ)
1998- 「惹きつけるもの」 愛知県立美術館 (名古屋)
1978- 銀座絵画館(東京)
1972- Warren Benedek Gallery (ニューヨーク)
1969- 「Cko」Portogallo Gallery (ニューヨーク)
主なグループ展
2015- 「For a New World To Come: Experiments in Art and Photography, Japan, 1968 – 1979」Museum of Fine Arts, Houston(ヒューストン); Grey Art gallery(ニューヨー ク)
2009- 「Infinite Patience: James Drake, Kunié Sugiura, Stanley Whitney」Haunch of Venison (ニューヨーク)
2007- 「Out of the Ordinary/Extraordinary: Japanese Contemporary Photography」University of Michigan Museum of Art (アナーバー)
2005- 「85/05」仙台メディアテーク (仙台)
2001-「This is Not a Photograph」University Art Gallery, University of California(サンディエゴ)
1997- 「New Photography 13」The Museum of Modern Art(ニューヨーク)
1994- 「『うつすこと』と『みること』─意識拡大装置─」埼玉県立近代美術館(埼玉)
   「Negative Energy, Real Art Ways」(ハートフォード、コネチカット)
   「KARADA が ART になる時[物質になった器官と身体]」板橋区立美術館(東京)
   Experimental Vision, Denver Art Museum
1979- O.K. Harris Gallery(ニューヨーク)
1972- 「Annual Exhibition of Painting」Whitney Museum of American Art(ニューヨーク)
1969- 「Vision and Expression」George Eastman House(ロチェスター、ニューヨーク)
コミッションワーク
2003 The Scientist Papers, JGS Foundation, New York, 2003
パブリックコレクション
愛知県美術館、Austin Museum of Art(オースティン)、Dallas Museum of Art(ダラス)、Denver Art Museum(デンバー)、The Fogg Museum of Art, Harvard University, Cambridge(マサチューセッツ)、The Frances Lehman Loeb Art Center, Vassar College(ポキプシー、ニューヨーク) 、国際交流基金、北九州市立美術館、Norton Museum of Art(ウェスト・パルムビーチ)、The Museum of Fine Arts(ボストン)、The Museum of Fine Arts(ヒューストン)、The Museum of Modern Art(ニューヨーク)、埼玉近代美術館、東京国立近代美術館、東京都写真美術館
The Rose Art Museum, Brandeis University(ウォルサム、マサチューセッツ) 、Santa Barbara Museum of Art(サンタバーバラ)、栃木県立美術館、The Weatherspoon Art Museum(グリーンズボロ)、Whitney Museum of American Art(ニューヨーク)、Yale University Art Gallery(ニューヘイブン、コネチカット)

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