高瀬栞菜「ほしにためいき」imura art gallery

高瀬栞菜「ほしにためいき」imura art gallery

名称:高瀬栞菜「ほしにためいき」imura art gallery
会期:2023年04月01日(土) 〜 2023年04月22日(土)
会場:imura art gallery
時間:12:00~18:00
休館日:日・月曜日、祝日
料金:無料
住所:〒606-8395 京都市左京区丸太町通川端東入東丸太町31
TEL: 075 761 7372
URL:imura art gallery

大阪出身で現在京都を拠点に活動している若手ペインター、高瀬栞菜の個展です。imura art galleryでは初個展となる本展では、約10点の新作を展示します。
高瀬は通常絵画を制作する際、日常の中で気になる物や事などを日々メモに残し、言語化した上で、その言葉を基盤にして画面を作ります。人間の内包されている感情や、コミュニケーションでは見透すことができない内に秘めているものなどを動物や植物、モノに置き換えながら、ポップに描きギャップを持たせる事で、不穏でありながらユーモラスな物語を探っています。
画面には、牙や爪を持つ犬やトラなど、擬獣化された人間が頻繁に登場し、動物やモノ、植物といった人間以外のモチーフで人間の関係性が描かれます。複数の登場人物たちは、時に横に並び、時に抱き合い、互いを支え合う存在に見えますが、その一方で、鋭利な爪やくちばしなどで、傷付き傷付けられてしまう、もどかしさを感じさせるような絶妙な距離感と関係性でもあります。また、画面の中に登場するモチーフのサイズ感や質感は解体されて独自に描かれており、絵画という特別な物語の世界観を効果的にしています。
作家は、他人と関わる事で揺れるコントロールできない人間の感情に興味があり、様々な感情が気づかないうちに生まれては消えることを繰り返す、この感情のサイクルが生きているということなのかもしれないと日々思う、といいます。
この機会にぜひご高覧ください。
劇的な悲劇でもなく、よくあることで片付けられてしまう痛み、けれど確かに痛みを感じていること。生活の中で人との関わりの中で、押し殺した言葉、ぐっと息を詰めたこと、受け入れたはずなのにずっと心に残る蟠(わだかま)り。繰り返す暮らしの中で誰に聞かせるでもなく不意にためいきが出てしまうようなことを主にテーマにして描きました。(高瀬)
高瀬栞菜
たかせ・かんな。1994年大阪府生まれ。2020年京都市立芸術大学大学院絵画専攻博士課程修了。現在、京都を拠点に活動。
主な個展
2019「みにおぼえのないはなし」京都市立芸術大学小ギャラリー(京都)
2020 「まひるののこりもの」ギャラリーモーニング(京都)
2021「Walk in a tale」京都岡崎 蔦屋書店(京都)
主なグループ展
2019 「From the Youth」」青春画廊千北(京都)
   「京都アートラウンジ」スターバックスコーヒー京都三条大橋店(京都)
2020 「 壺つぼツボ展」ギャラリー恵風(京都)
   「芸術抄」芝田町画廊(大阪)
2021 「 ARTISTS’ FAIR KYOTO 2021」京都文化博物館別館(京都)
   「Contemporary Art Fair」阪急うめだ(大阪)
   「Enclosed mythology」Artist-in-Residence賀茂なす(京都)
2022 「 ARTISTS’ FAIR KYOTO 2022」京都文化博物館別館(京都)
   「ART FAIR TOKYO」東京国際フォーラム (東京)
   「下京まちなかアートギャラリー」京都駅(京都)
   「変/心」TENSHADAI( 京都)
   「色の言ノ葉 ―石井海音・久保恵理子・高瀬栞菜・船越菫―」新宿髙島屋10階美術画廊(東京)
2023 「grid2」biscuit gallery(東京)

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