「パリを愛した孤独な画家の物語 生誕140年 モーリス・ユトリロ展」横浜高島屋

「パリを愛した孤独な画家の物語 生誕140年 モーリス・ユトリロ展」横浜高島屋

名称:「パリを愛した孤独な画家の物語 生誕140年 モーリス・ユトリロ展」横浜高島屋
会期:2023年9月13日(水)~2023年10月2日(月)
会場:横浜高島屋ギャラリー 8階
開館時間:10:00 〜 18:30 最終日は16:30まで
入場料:一般 1200円、大学生・高校生 1000円、中学生以下・障害者手帳提示と付き添い1名 無料
住所:〒220-8601横浜市西区南幸1丁目6番31号
TEL: 045-311-5111
URL: 横浜高島屋

パリのサン=セヴラン教会(1910-12年頃)
パリのサン=セヴラン教会(1910-12年頃)

パリを描く画家として日本で最も人気のある画家の一人、モーリス・ユトリロ(1883-1955)。
このたびユトリロ生誕140年を記念して、「白の時代」に描かれたユトリロの代表作を中心とした展覧会を開催いたします。彼は奔放な母親に育てられ、孤独な少年時代を過ごしました。子供の時から飲酒をはじめ、10代でアルコール依存症になってしまいます。その治療のために絵を描き始めたのですが、すぐにその才能を発揮。最初はやや暗い色調で風景画を描いており、その時代は「モンマニーの時代」と呼ばれ、本展にも数点出展されています。そして、1908年頃から「白の時代」が始まります。
「白の時代」には白が印象的な建物や壁が多く描かれ ており、絵の具に石膏や砂などを混ぜてリアルな質感を出しています。飲酒はずっと続けていましたが、絵の技術は上達し、最も制作意欲が充実していた時期だったと言われています。また印象的な特徴として、この時期の作品に描かれる建物は、窓が閉じている点があります。彼の精神の閉塞感が表れているのでしょう。後年ユトリロは画家としての評価が確立され、国家勲章を受章するまでになりましたが、「白の時代」を自ら真似たような作品もたくさん描いています。彼の絵が評価を受け始めてからは、建物の窓は開いており、彼の精神状態の変化が見て取れます。
本展では後年の版画作品など含め、国内で所蔵されているコレクション約70点を展示。1908年から1914年までに描かれた「白の時代」の作品を30点以上もご覧いただける、まさに生誕140年記念にふさわしい特別な展示をお楽しみください。

《可愛い聖体拝受者》、トルシー=アン=ヴァロワの教会(エヌ県)(1912年頃)
《可愛い聖体拝受者》、トルシー=アン=ヴァロワの教会(エヌ県)(1912年頃)
ラヴィニャン通り、モンマルトル(1940-42年頃)
ラヴィニャン通り、モンマルトル(1940-42年頃)
モンマルトルのラパン・アジル(1911年頃)
モンマルトルのラパン・アジル(1911年頃)

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「倉敷のやきもの―民藝の風吹きて―」きび美ミュージアム
  2. 「土が開いた現代 革新するやきもの」和歌山県立近代美術館
  3. 「殿さまのスケッチブック」永青文庫
ページ上部へ戻る