「近藤 高弘 陶芸―火から生まれる水の表象」日本橋高島屋S.C.(本館)

Wave 「瀧」H72.5×W32.5×D17cm

名称:「近藤 高弘 陶芸―火から生まれる水の表象」日本橋高島屋S.C.(本館)
会期:9月13日(水)→18日(月・祝)
会場:本館6階 美術画廊
住所:〒103-6190東京都中央区日本橋 2-5-1
TEL:03-3246-4310 本館6階 美術画廊(直通電話)
URL:日本橋高島屋S.C.(本館)

近藤高弘氏は、人間国宝・近藤悠三氏を祖父に、陶芸家の父・近藤濶氏の長男として1958年京都市東山区清水に生まれました。
大学卒業後、陶芸の道に進むべく京都府立陶工職業訓練校で陶芸の基礎を学んだ後、父のもと修行に入りました。独立後は、近藤家の伝統技法である染付を主体に自己の表現を模索しながら作陶を続け、1994年に京都市芸術新人賞を受賞。
2002年には文化庁派遣芸術家在外研修でイギリスへと渡り、エジンバラ・カレッジ・オブ・アート修士課程を修了しました。海外での経験を契機に、陶芸とアートの2つを基軸にコンセプトや社会との関わりを意識するようになります。
今展では、「火から生まれる水の表象」と題し、水をテーマに「波・瀧・滴・氷・清・龍・浄」の7章から作品を展観いたします。雨や、霧、氷など、変幻自在に姿を変える「水」は、生命の象徴、浄化、神秘、循環などを意味します。また一方で、近藤家伝統の染付は「水」の表象であり、京都清水の地を礎に、水や自然の循環を根源的なテーマとして制作してきた近藤にとって、「清い水を焼く」ともいうべきコンセプトは自身のアイデンティティそのものであるといえます。火と水、如意と不如意、作為と無作為、陶芸とアート。二律背反、時代への予見性を内包したそれらの表現は、「空和(うつわ)」という近藤独自の思想を生み出し、陶芸の新たな可能性を示します。今展は代表作である「銀滴彩」を中心とした、これまでの集大成といえる貴重な新作展になります。新たなステージへと向かう近藤高弘氏の世界をご堪能ください。

Wave 「瀧」H72.5×W32.5×D17cm
Wave 「瀧」H72.5×W32.5×D17cm

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