「日本初のチベット探検―僧河口慧海の見た世界―」東京国立博物館

「日本初のチベット探検―僧河口慧海の見た世界―」東京国立博物館

名称:「日本初のチベット探検―僧河口慧海の見た世界―」東京国立博物館
会期:2023年8月22日(火) ~ 2023年10月9日(月・祝)
住所:〒110-8712東京都台東区上野公園13-9
TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
URL:東京国立博物館

「日本初のチベット探検―僧河口慧海の見た世界―」東京国立博物館
「日本初のチベット探検―僧河口慧海の見た世界―」東京国立博物館

ヒマラヤ山脈の北側に位置するチベットは、19世紀後半から20世紀にかけて、ユーラシア大陸に覇権を争ったイギリスやロシアの侵出を警戒し、外国人の入国を禁じていました。その一方で、政教一致の方針に基づき、生まれ変わりにより継承される転生僧ダライ・ラマが統治することから、知られざる仏教の聖地と捉えられ、世界各国から探検隊が派遣されました。日本からも仏教の源流を求める僧侶が競って当地を目指すなか、明治34年(1901)に日本人として初めてチベットの都ラサに入ったのは、現在の大阪府堺市出身の僧、河口慧海(1866~1945)でした。その偉業は旅行記によって広く知られるようになり、明治時代の日本にチベットブームをもたらしました。
注目されたのは旅行記だけではありません。帰国後に東京美術学校(現東京藝術大学)で開催した展示会は、人々に驚きを与えました。その後、昭和48年(1973)に慧海コレクションの一部が姪の宮田恵美氏によって東京国立博物館に寄贈されました。本特集では、慧海が晩年まで手元に置いた遺愛の品を交えてご覧いただきます。寄贈から50年を記念して、慧海のまなざしを追体験していただく機会になれば幸いです。

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