特別展「没後50年 矢代幸雄と大和文華館 ―芸術を愛する喜び―」大和文華館

特別展「没後50年 矢代幸雄と大和文華館 ―芸術を愛する喜び―」大和文華館

名称:特別展「没後50年 矢代幸雄と大和文華館 ―芸術を愛する喜び―」大和文華館
会期:2025年4月12日(土)~ 5月25日(日)
※会期中展示替あり。
【前期】4月12日(土)~ 5月6日(火・振替休日)、
【後期】5月8日(木)~ 5月25日(日)
会場:大和文華館
休館日:月曜日休館(5月5日〈月・祝〉は開館、7日〈木〉は休館)
開館時間:午前10時~午後5時(入館は午後4時半まで)
入館料:一般 1,100円 高校・大学生 770円 小学・中学生 無料
   ※20名以上の団体は相当料金の2割引で引率者1名無料
   ※「障がい者手帳」をお持ちの方とご同伴者1名2割引
主催:公益財団法人大和文華館、近鉄グループホールディングス株式会社
共催:毎日新聞社
住所:〒631-0034奈良県奈良市学園南1-11-6
TEL:0742-45-0544
URL:大和文華館

中国芸術国際展覧会(1935-36年)の出陳作品(重要文化財  饕餮文方盉  根津美術館)と矢代幸雄(左から2番目)写真:個人蔵
中国芸術国際展覧会(1935-36年)の出陳作品(重要文化財 饕餮文方盉 根津美術館)と矢代幸雄(左から2番目)写真:個人蔵

 大和文華館の初代館長を勤めた矢代幸雄(1890-1975)は、イギリス・イタリアに留学してサンドロ・ボッティチェッリ研究の大著を出版した美術史家であり、帰国後は日本での東洋美術研究に力を注ぎ、美術研究所(現・東京文化財研究所)の創立に関わり、その初代所長を務めたほか、文部省の依頼で日本美術を海外に紹介する展覧会事業に携わります。
 戦後には近鉄(近畿日本鉄道)の文化事業として美術館の構想と設立に奔走し、大和文華館は1960年に開館しました。矢代幸雄が蒐集した美術作品は、現在までコレクションの中核となっています。
 大和文華館の所蔵作品は東洋古美術を主体としますが、矢代幸雄が東洋美術に造詣を深めた背景には、美術品蒐集家で芸術家のパトロンでもあった原三渓との交流が大きく影響し、また、留学により国際的な視野から日本美術を強く意識したことが挙げられます。矢代幸雄は奈良や京都だけではなく中国へも幾度も訪れ、芸術作品を生み出した文化を肌で感じようと努めています。
 2025年は矢代幸雄の没後50年にあたり、大和文華館では記念特別展を開催いたします。矢代幸雄が蒐集した初期のコレクションとともに関連する諸作品を展示し、矢代幸雄が美術へ注いだまなざしから、東洋美術研究の足跡と視点を捉え直そうとする内容です。

重要文化財三彩貼花文壺 静嘉堂文庫美術館 ※画像提供:(公財)静嘉堂/DNPartcom
重要文化財三彩貼花文壺 静嘉堂文庫美術館 ※画像提供:(公財)静嘉堂/DNPartcom
画像提供:福岡市美術館 重要文化財病草紙絵巻断簡「肥満の女」 福岡市美術館(松永耳庵コレクション) ※前期展示
画像提供:福岡市美術館 重要文化財病草紙絵巻断簡「肥満の女」 福岡市美術館(松永耳庵コレクション) ※前期展示
国宝 雪中帰牧図(右幅) 李迪筆 大和文華館蔵
国宝 雪中帰牧図(右幅) 李迪筆 大和文華館蔵
愛蔵品を眺める矢代幸雄
愛蔵品を眺める矢代幸雄
国宝 婦女遊楽図屏風(松浦屏風)(左隻) 大和文華館蔵
国宝 婦女遊楽図屏風(松浦屏風)(左隻) 大和文華館蔵

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