2020年度特別展 文化財発掘Ⅶ 「木を遺す、木を伝える―木製品の調査と保存―」京都大学総合博物館

2020年度特別展 文化財発掘Ⅶ 「木を遺す、木を伝える―木製品の調査と保存―」京都大学総合博物館

名称:2020年度特別展 文化財発掘Ⅶ 「木を遺す、木を伝える―木製品の調査と保存―」京都大学総合博物館
会期:2021年3月17日(水)~5月16日(日)
開館時間:9:30~16:30(入館は16:00まで)
休館日:月曜日、火曜日 (平日・祝日にかかわらず)
〒606-8501京都府京都市左京区吉田本町
TEL:075-753-3272
URL:京都大学総合博物館
 木は、私たちの身近にある素材として、古くより器物や建築物などに盛んに利用されてきました。しかし、土器や石器などと異なり、埋没環境が整わなければ、年月の経過とともに土中で失われてしまいます。今回の「文化財発掘」では、このような特質をもつ木製の文化財に焦点を当て、関連するさまざまな研究の営みにも目を向けます。

 京都大学構内の遺跡では、北部構内(北白川追分町遺跡)の地中深くで見つかった縄文時代の低湿地と大木にまつわる研究、弥生時代や平安時代後期の木製品が出土した岡崎国際交流会館建設地点の発掘調査(2018年)の成果をとりあげます。木製の出土物は、そのままでは乾燥し朽ちてしまうため、薬剤や機器による保存処理が求められます。後世に伝え活かしていくために工夫が重ねられているそれらの手法について、処理の済んだ資料とともに紹介します。

 また、総合博物館には、弥生時代の稲作農耕の姿をはじめて世に知らしめた奈良県唐古遺跡の発掘調査(1937年)出土品をはじめ、歴史的に貴重な木製の資料が数多く収められています。先人の努力により守られてきたこれらの資料も、あわせて展観します。

 この展示から、木の文化財の広い世界と豊かな可能性とともに、埋蔵文化財や考古学の調査と研究がもつ、文理を越えた学際的な側面に触れていただけることを願っております。

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