「芸術の流通 久松知子展」日本橋三越本店

絵画の流通 2022年 キャンバス、アクリル絵具 H100.2 x W81 cm

名称:「芸術の流通 久松知子展」日本橋三越本店
会期:2022年4月13日(水) ~ 2022年4月25日(月)  最終日は午後5時終了
会場:日本橋三越本店 本館6階 美術 コンテンポラリーギャラリー
住所:〒103-8001 東京都中央区日本橋室町1-4-1
TEL: 03-3241-3311
URL: 日本橋三越本店

芸術の流通  2022年  キャンバス、アクリル絵具  H130.7 x W163.2 cm
芸術の流通 2022年 キャンバス、アクリル絵具 H130.7 x W163.2 cm

画家 久松知子氏の、日本橋三越本店では2回目の個展を開催いたします。
日本の芸術史観を独自の着眼点で解釈した作品を発表し、絵画《レペゼン 日本の美術》で第18回岡本太郎現代芸術賞 岡本敏子賞を、《日本の美術を埋葬する》で第7回絹谷幸二賞奨励賞を受賞し、一躍話題となった久松氏。歴史的・土着的なコンテクストを足掛かりに鋭く美術界の現況を表現してきました。
今展では「芸術の流通」に着目し、作品発表の舞台裏にある情景や、埋もれていた美術品取引の歴史を可視化します。特に、1969年に三越で開催されたサザビーズ社のオークションや、1988年のロンドンのクリスティーズ社でのピカソの名画の落札など、三越の美術部と国内外との取引の歴史にまつわるエピソードに取材した作品など、新作約20点を展覧いたします。
アートの価値付けと作品の流通、そこに携わる人々について、サイト・スペシフィックな歴史や物語のテクストを紐解きながら再考し、楽しんでいただける機会となれば幸いです。

流行会の人々  2022年  キャンバス、アクリル絵具  H97.5 x W130.4 cm
流行会の人々 2022年 キャンバス、アクリル絵具 H97.5 x W130.4 cm

芸術の土台とは地政学的なものだ。アートは生活に根差し、それぞれの文化の中で独自の生命を持つ。その取引はグローバルにもローカルにも広がり、異なる場所同士の文化的な交流によって成立してきた。
私が大学生の頃暮らしていた山形で、よく訪れていた美術館にはフランス近代絵画のコレクションがあった。
雪の日には長靴を履いて出掛けたその美術館で眺めていたモネやルノワールの絵は、どうやってここに来たのだろうか。また、日本の地方の美術館に印象派があることは、当たり前のようで、よく考えると不思議なことではないだろうか。
芸術の流通に関わる地政学を描く試みを通じて、この世界を見渡すためのヒントをつかむことはできるだろうか?
久松知子

絵画の流通 2022年 キャンバス、アクリル絵具 H100.2 x W81 cm
絵画の流通 2022年 キャンバス、アクリル絵具 H100.2 x W81 cm

久松知子 Tomoko Hisamatsu
1991 三重県生まれ
2014 東北芸術工科大学 芸術学部 美術科 日本画コース 卒業
2017 東北芸術工科大学 修士課程 芸術工学研究科 芸術文化専攻 日本画領域 修了
主な個展
2021 EDO TIME(トライギャラリーおちゃのみず/東京)
    Storyteller(ギャラリー桜林/茨城)
    300円絵画(NADiff a/p/a/r/t/東京)
2020 300円絵画(はねとくも/埼玉)
2019 美のあるくらし(トライギャラリーおちゃのみず/東京)
    久松知子絵画展(日本橋三越本店/東京)
2018 ARKO2018久松知子(大原美術館/岡山)
主なグループ展
2022 NISHIJI COLLECTION(Kanda & Oliveira/千葉)
2020 久松知子・根本裕子展(ギャラリーつじるし/福島)
    六甲ミーツアート芸術散歩2020(六甲山サイレンスリゾート/兵庫)
    考える人(海老原商店/東京)
2019 リボーンアートフェスティバル2019(石巻市街地エリア 旧かしわ屋/宮城)
    高橋コレクション展 アートのふるさと(鶴岡アートフォーラム/山形)
2018 えらぶん:のこすん:つなげるん (はじまりの美術館/福島)
    山形ビエンナーレ2018 (東北芸術工科大学/山形)
2016 NIHON画~新たな地平を求めて(豊橋市美術博物館/愛知)
    山形ビエンナーレ2016 (山形県郷土館 文翔館/山形)
2015 東北画は可能か?ー地方之国構想博物館ー(東京都美術館/東京)
    第18回 岡本太郎現代芸術賞(川崎市岡本太郎美術館/神奈川)
受賞
2015 第7回 絹谷幸二賞 奨励賞
第18回 岡本太郎現代芸術賞 岡本敏子賞
所蔵
高橋龍太郎コレクション、大原美術館、西治コレクション、スタリソンチ市(ポーランド)、山形市

アーティスト・イン・レジデンス
2019 Tokyo Arts and Space リサーチ・レジデンス・プログラム(東京都)
2018 大原美術館 ARKO 2018(岡山県倉敷市)
2014 新北方美術倶楽部―喜多方で学ぶ北の魅力(福島県喜多方市)
    Symposium of local culture, IX international workshop of painters(ポーランド、スタリソンチ市)
2013 喜多方・夢・アートプロジェクト2013「喜多方アート暮らし」(福島県喜多方市)
奨学金・スカラシップ
2018 ホルベインスカラシップ 第32回奨学生
2014 公益財団法人佐藤国際文化育英財団 平成26年度 第24期奨学生

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