「信仰の美―筆に託した祈りの世界―」京都府京都文化博物館

「信仰の美―筆に託した祈りの世界―」京都府京都文化博物館

名称:「信仰の美―筆に託した祈りの世界―」京都府京都文化博物館
期間:2022年12月17日(土)~2023年2月5日(日)
休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)、
   2022年12月26日(月)~2023年1月6日(金)
   ※館内空調設備工事のため、年末年始(12月28日~1月3日)を含め上記の期間、休館いたします。
会場:京都文化博物館 2階総合展示室「京のまつり」
開室時間:10:00〜19:30(入場は19:00まで)
入場料:一般500円(400円)、大学生400円(320円)、高校生以下無料
   ※(  )内は20名以上の団体料金
   ※総合展示(2階)とフィルムシアター(3階)をご覧いただけます。
   (フィルムシアターは催事により有料の場合があります)。
主催:京都府、京都文化博物館
住所:〒604-8183京都府京都市中京区三条高倉
TEL:075-222-0888
URL:京都府京都文化博物館

大般若経 巻第百三十五(川合宮一筆経)(部分) 平安時代 久寿2年(1155) 公益財団法人古代学協会蔵(京都文化博物館寄託)
大般若経 巻第百三十五(川合宮一筆経)(部分) 平安時代 久寿2年(1155) 公益財団法人古代学協会蔵(京都文化博物館寄託)

わが国に仏教が伝来して以降、貴賤を問わない人々が、それぞれの祈りを筆に託して、経典の書写を行ってきました。これは、写経という行為そのものに大きな功徳が宿ると、経典に説かれていたためにほかなりません。これら経文を書き写すという営みは、その規模や目的、書写の方法など様々に展開しながら、古代から現代に至るまで連綿と続けられてきました。そして、敬虔な信仰から生み出された品々は、私たちの心を揺さぶるような美しさを時として現します。
今回の展示では、古写経や石経などの実際に書き写された経文と、当時の人々の信仰にまつわる資料を紹介することで、祈りの世界に宿る美しさの一端に迫ります。ひとことに経文の書写と言っても、素紙に墨書したものだけでなく、華麗な料紙を用いるもの、末法思想を背景として粘土板に文字を刻むものなど、材質の違いにも注目されます。印刷技術の発展とともに大陸からもたらされ、また、国内で開板された版経も、独特の味わいを有します。それぞれの経巻に添えられた願文からは、祈りの目的も見えてくるでしょう。
本展が、豊かな祈りの世界に触れていただく機会となりましたら幸いです。

大般若経 巻第九十二(東大寺八幡経)(巻頭) 鎌倉時代 京都府立京都学・歴彩館蔵
大般若経 巻第九十二(東大寺八幡経)(巻頭) 鎌倉時代 京都府立京都学・歴彩館蔵
石経(京都市左京区東山将軍塚付近出土) 鎌倉時代 公益財団法人古代学協会蔵
石経(京都市左京区東山将軍塚付近出土) 鎌倉時代 公益財団法人古代学協会蔵
天神講式(巻頭) 江戸時代 天保8年(1837) 京都府蔵(京都文化博物館管理)
天神講式(巻頭) 江戸時代 天保8年(1837) 京都府蔵(京都文化博物館管理)
如意輪観音像(池大雅コレクション) 中国・明〜清時代 京都府蔵(京都文化博物館管理)
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