「らい予防法闘争」七〇年ー強制隔離を選択した国と社会ー」国立ハンセン病資料館

「らい予防法闘争」七〇年ー強制隔離を選択した国と社会ー」国立ハンセン病資料館

名称:「らい予防法闘争」七〇年ー強制隔離を選択した国と社会ー」国立ハンセン病資料館
会期:2023年8月13日(日)〜12月10日(日)
会場:国立ハンセン病資料館
開館時間:9:30~16:30
料金:無料
休館日:月曜および「国民の祝日」の翌日(月曜が祝日の場合は開館)
住所:〒189-0002 東京都東村山市青葉町4-1-13
TEL:042-396-2909
URL:国立ハンセン病資料館

 今から70年前の1953年8月13日、全患協(現在の全国ハンセン病療養所入所者協議会)は「癩予防法」の改正を求める「らい予防法闘争」(1952年10月~1953年8月)を終えました。
 「らい予防法闘争」は、入所者に様々な被害を与えてきた「癩予防法」を、治療薬プロミンと日本国憲法が登場した時代に即して、基本的人権を尊重する法律に改正しようとした運動でした。全国で激しい闘争が行われ、やがて入所者は療養所の外へ飛び出し、直接陳情や国会・厚生省前での座り込みにまで踏み切りました。
 しかし、ある程度の成果はあったものの、強制収容や療養所内の秩序維持、入所者の外出を禁止する条文がある「らい予防法」が8月15日に公布・施行されました。の後、この法律は1996年に廃止され、 2001年の「「らい予防法」違憲国家賠償請求訴訟」の原告側勝訴判決によって、日本国憲法で保障された基本的人権を侵害するものであったとの司法判断が確定しました。
 この企画展では、ハンセン病問題の歴史の中で大きな節目でもあった「らい予防法闘争」を、法制定に関わった政府・療養所関係者と国会議員の発言、そして当時の新聞記事と共に、国と社会の側の視点から振り返ります。70年前の出来事から、現在のハンセン病問題を考える機会にもしたいと思います。

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