「重要無形文化財保持者 五代 伊藤赤水 展」札幌三越

【無名異練上花紋大壷】径36.5×高33.0cm

名称:「重要無形文化財保持者 五代 伊藤赤水 展」札幌三越
会期:2023年9月12日(火) ~ 2023年9月18日(月·祝)
場所:本館9階 美術ギャラリー(A・Bギャラリー) ※最終日は午後4時終了
住所:〒060-0061 札幌市中央区南1条西3丁目-8
TEL: 011-271-3311(代表)
URL: 札幌三越

【無名異窯変大壷】径32.0×高30.0cm
【無名異窯変大壷】径32.0×高30.0cm

新潟県佐渡島に伝わる陶器「無名異焼」を伝承する人間国宝(重要無形文化財「無名異焼」保持者)の、五代・伊藤赤水氏の札幌三越初個展を開催いたします。「無名異焼」は上品な深い赤色の肌が特徴で、五代・伊藤赤水先生は、江戸時代から続く窯元・赤水窯に生まれ、さまざまな技法を取れ入れながら、無名異焼の新たな表現を確立しています。伝統と革新が一体となった作品は、五代赤水先生のあくなき探求心の賜物です。伊藤赤水先生の陶技をどうぞご高覧ください。

【佐渡ヶ島】径33.5×高34.0cm
【佐渡ヶ島】径33.5×高34.0cm

五代・伊藤赤水
1941年 新潟県佐渡郡相川町に生まれる
1966年 京都工芸繊維大学窯業工芸学科卒
1977年 五代 伊藤赤水を襲名
1980年 第27回日本伝統工芸展奨励賞受賞
1981年 米国ワシントン・国立スミソニアン博物館および英国国立ビクトリア・アンド・アルバート美術館に於ける「日本現代陶芸展」招待出品
1983年 国立近代美術館主催「伝統工芸30年の歩み展」に招待出品
1985年 日本陶磁協会主催現代陶芸選抜展に招待出品、以降出品。第8回日本陶芸展にて最優秀作品賞・秩父宮賜杯を受ける
1987年 国際交流基金主催「現代日本伝統陶芸展」(世界各国巡回展)招待出品
1992年 秋篠宮殿下御買上げ
1993年 皇太子妃雅子様御成婚のお祝いとして新潟県より小和田家へ「無名異窯変壺」が贈られる
1994年 英国国立ビクトリア・アンド・アルバート美術館 「無名異窯変壺」買上げ
1955年 ニューヨーク・ギャラリー第一アートでの鉢展に練上鉢出品(ニューヨーク、マンハッタン)
1996年 NHK衛星放送「やきもの探訪、伊藤赤水」が収録、放送される
1998年 新潟日報文化賞(芸術部門)受賞
1999年 日本伝統工芸展鑑審査委員
2003年 重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される。新潟日報社主催 人間国宝 伊藤赤水 認定記念展
2004年 日本伝統工芸展審査委員
2005年 紫綬褒章受章
2007年 日本伝統工芸展鑑査委員
2009年 皇太子殿下へ泉田新潟県知事より「無名異練上皿」献上される
2011年 旭日小授章
2013年 日本伝統工芸展 60回記念「工芸からKOGEI へ」(東京国立近代美術館)
2014年 日本伝統工芸展鑑査委員
2015年 記録映画「無名異焼5代伊藤赤水のわざ」文化庁製作
2017年 ニューヨークマンハッタン、ギャラリー 於 個展 「レッドソイル」開催
2022年 日本伝統工芸展鑑査委員
作品収蔵 文化庁/新潟県庁/東京国立近代美術館/新潟県立近代美術館/国際交流基金/新潟市/外務省/NHK新潟放送局/農林水産省/敦井美術館/中小企業金融公庫/伊勢神宮/雪梁舎美術館/伊勢神宮外宮神楽殿/知足美術館/茨城県立陶芸美術館/佐渡博物館/兵庫県立兵庫陶芸美術館/佐渡相川郷土博物館/英国国立ビクトリア・アンド・アルバート美術館/米国バーク・コレクション/米国ワシントン・国立スミソニアン博物館/米国ニューヨーク・メトロポリタン美術館
無名異焼(むみょういやき)
無名異とは・・・佐渡金山の鉱脈付近から産出する酸化鉄を豊富に含んだ赤土のこと。中国では古来より止血に効果のある漢方薬として利用されていた。日本では佐渡金山の周辺でのみ採集される。「無名異焼」は鉄分を含むことに加えて高温焼成を施すため、非常に硬く締り金属のような澄んだ音がする陶器です。漢方の世界では鉄分が重要な成分だが、無名異は鉄分の含有率が非常に高い。この無名異と沢根産粘土による陶土で焼いた陶器が「無名異焼」である。製造工程で「生磨き」や焼成後の「砂研磨」という非常に手間の掛かり特殊な技術が必要とされます。使い込めば使い込むほど、美しい光沢を増していくのが特徴です。

【無名異練上花紋大壷】径36.5×高33.0cm
【無名異練上花紋大壷】径36.5×高33.0cm

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「モダニストの『蝶』 詩人・安西冬衛と好太郎」mima 北海道立三岸好太郎美術館
  2. 「土が開いた現代 革新するやきもの」和歌山県立近代美術館
  3. 「キース・へリング展 アートをストリートへ」兵庫県立美術館
ページ上部へ戻る