特別展「矢を放て!~関東の弓矢、一万年~」大田区立郷土博物館

特別展「矢を放て!~関東の弓矢、一万年~」大田区立郷土博物館

名称:特別展「矢を放て!~関東の弓矢、一万年~」大田区立郷土博物館
会期:2024年10月8日(火曜日)~12月1日(日曜日)
会場:郷土博物館 第1展示室(2階)
開館時間:午前9時から午後5時まで
休館日:月曜日(ただし、休日・祝日の場合は開館し、振替休館はしません)
観覧料:一般(区内在住・在学300円/区外500円)
    中学生以下(区内在住・在学100円/区外200円)
    未就学児・65歳以上の方・障がい者(付き添い1名)無料 
    要身分証明書持参
    支払方法は現金払いのみです。
    (注釈1)毎週土曜日、休日、祝日はこども(中学生以下)無料公開日(年齢のわかる書類をご提示ください)
住所:〒143-0025東京都大田区南馬込5-11-13
TEL:03-3777-1070
URL:大田区立郷土博物館

特別展「矢を放て!~関東の弓矢、一万年~」大田区立郷土博物館
特別展「矢を放て!~関東の弓矢、一万年~」大田区立郷土博物館

 弓矢には、一万年にも及ぶ長い歴史があります。縄文時代の始まりと相前後して出現し、小動物の狩猟に適した道具として考案されたと考えられています。弥生時代以降は戦闘における武器としての用途が重要になります。ただし、実用的な武器としてだけでなく、武威を象徴する道具としての役割もあり、古墳に副葬された大量の弓矢や平家物語に描かれるエピソードなどからも知ることができます。その後、戦国時代における鉄炮の伝来によって長い射程を持つ実用的な武器としての重要性は大きく減退しますが、武術の一つである弓術や、神事における実演という形で、現在までその命脈を保っています。
 弓矢はその長い歴史の中で、様々な形や材質のものが現れ、移り変わっていきます。こうした弓矢の多様性には、当時の社会の中で弓矢が果たした役割や重要性、弓矢の製作に関わる技術の変革、弓矢を製作する材料の入手、弓矢を製作あるいは保有した集団の伝統など、様々な要素が反映されています。これらは重要な歴史学的課題です。
 大田区内でも、様々な時代の弓矢に関わる資料が遺跡から出土し、また、文化財として継承されてきました。今回の特別展は、そうした資料を中心としつつ、関東周辺の資料を加えることで、弓矢の長い歴史と多様性を見直す機会とすることを目指します。とくに東京都の指定文化財で新田神社所蔵の『紙本着色新田大明神縁起絵』は、南北朝期の弓馬合戦の様子が描かれた貴重な絵巻物で、東京都内の博物館では修理後、初めてのお披露目となります。この機会に、当博物館で弓矢の歴史に触れてみてはいかがでしょうか。

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。