開館130年記念「超 国宝―祈りのかがやき―」奈良国立博物館

開館130年記念「超 国宝―祈りのかがやき―」奈良国立博物館

名称:開館130年記念「超 国宝―祈りのかがやき―」奈良国立博物館
会期:2025年4月19日(土)~6月15日(日)
会場:奈良国立博物館 東・西新館
主催:奈良国立博物館、朝日新聞社、NHK奈良放送局、NHKエンタープライズ近畿
協賛:NISSHA
特別支援:DMG森精機
住所:〒630-8213奈良県奈良市登大路町50
TEL:050-5542-8600
URL:奈良国立博物館

 仏教文化の聖地奈良に根をおろし、仏教・神道美術に特化した博物館として文化財を守り伝えてきた奈良国立博物館(奈良博)は、令和7年(2025)、開館130年の記念すべき年に開館以来はじめての「国宝展」を開催いたします。
 わが国における博物館の成立背景に、国の近代化と各地で開かれた博覧会が大きく関係していることをご存じでしょうか。明治維新の急激な社会変動の中、仏像をはじめとする多くの文化財が散逸する危機に瀕しました。長らく仏教文化の中心地であった奈良での影響は著しく、この様子を憂いた人々を中心に明治8年(1875)から18回にわたり「奈良博覧会」が開催されました。東大寺を会場として、数多くの文化財が公開され、当時多くの人々が訪れたといいます。
 こうした博覧会開催を経て、文化財の保護と展示の重要性が広く認知され、明治28年(1895)年4月29日に奈良博(当時は、帝国奈良博物館)は誕生しました。その2年後の明治30年(1897)には、今日の文化財保護法のもとになった「古社寺保存法」が制定され、その中で初めて「国宝」という言葉が登場します。そして、奈良博は多くの国宝とともに、その歴史を歩んできたのです。
 このたびの展覧会は、奈良博設立の契機となった奈良博覧会からはじまり、開館後に奈良博に陳列されてきた南都の大寺の名品や、これまでに企画してきた展覧会のハイライトともいうべき名宝を一堂に会し、奈良博130年の歴史をたどるものです。「超 国宝」という展覧会タイトルには、選りすぐりの名品という意味だけに留まらず、先人たちから受け継いだ文化の灯を〈時代を超えて〉つないでいくという、当館の思いが込められております。どうか、この機会に多くの方々にご来館いただきますよう、お願い申し上げます。

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